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2024-09-30

断熱材ってどれがいいの?

断熱材

 断熱材の選び方 家の暖かさ・寒さは、断熱材の違い以外にも窓の熱損失の影響も大いに関係しますが、断熱効果・デメリット等の全体を理解したうえで何を選ぶのかが重要となります。快適で健康的な生活を送るためには、専門家の意見を参考にして、しっかりと考えて選ぶことが大切です。

 

目次

【断熱の歴史】

【断熱材の種類】

 1)「石油系」断熱材

  (1)「ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPSとも呼ばれる)」

  (2)「押し出し法ポリスチレンフォーム」  

  (3)「硬質ウレタンフォーム」

  (4)「高発泡ポリエチレンフォーム」

  (5)「フェノールフォーム」

 

 2)「鉱物系」断熱材

  (1)「グラスウール」  

  (2)「ロックウール」

 

 3)「自然素材」断熱材  

  (1)「セルロースファイバー」  

  (2)「ウール」  

  (3)「炭化コルク」

 

【断熱材の3つの施工方法】

 1)充填断熱  

 2)外張り断熱  

 3)付加断熱

 

【断熱材を選ぶ際の注意点】

 

 【高性能住宅のメリット】

 1)省エネルギーで経済的

 2)部屋の温度を快適に保てる

 3)断熱性能の低下を防ぐ

 4)換気を効率良くすれば、不快な臭いの発生を防ぐ

 5)寒さを感じにくい

 6)湿度を安定し、カビ発生リスクが減る

 7)外気の汚れや湿気の侵入を防ぐ

 

 【高性能住宅のデメリット】

 1)初期費用が高いことがある

 2)結露発生リスクがあるので、施工技術の高い工務店選定が必要

 3)十分な換気システムが必要不可欠

 4)換気不足になると、二酸化炭素濃度が高くなる

 5)換気不足になると、臭いがこもる

 6)内外気の温度差があるため、湿度管理が必要

 7)湿度が高まると、カビ発生リスクが高まる

 

 【まとめ】

 

 【断熱の歴史】

 まず、日本の断熱材の歴史は、昭和40年代の高度成長期に北海道でグラスウールや発泡スチロールが使われ始めたことが起源となります。

グラスウールや発泡ウレタンフォーム 等の断熱材の最初は、この断熱材を使うと家の中がとても温かくなることで普及したのですが、逆に数年後には内外気の温度差による結露の影響で住宅木材の腐朽が大きな問題となっていきました。

その問題を解決するために、壁に通気層を設けて結露を起こさせない形をとったり、透湿防水シートを利用して外からの水はブロックし、室内の湿気は外に出すという仕組みを取ったり、と工夫を重ねながら日本の断熱性能は向上していき、現在は当時の諸問題を解決しつつ快適な温度環境を保てるようになりました。

そもそも、なぜ日本の住宅では断熱材が使われなかったのかというと、夏の暑さを基準に考えていたからなんですね。

夏は服を脱ぐ以上のことで、熱さを凌ぐことが難しかったことが背景にあります。 逆に冬は服を着れば夏よりもマシという考えです。 そのため、庇を作って直射日光が当たらないようにしたり、適度な隙間を設けて風通しを良くしたりと夏の暑さに対する対策がメインの構造であったんですね。冬は我慢で乗り切るといった考えです。 近年では、1973年(第1次オイルショック)、1978年(第2次オイルショック)が起り、省エネの対する考え方が主流となりました。 その影響もあり、1979年に省エネ法が制定され、ようやく翌年の1980年に省エネルギー基準が各地区ごとに定まりました。

 

【断熱材の種類】 大きく分けると3つあります。

 1)「石油系」断熱材

 (1)「ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPSとも呼ばれる)」

一般には「発泡スチロール」として知られ、形状はボード状ポリスチレン。 樹脂に発泡剤や難燃剤を添加してビーズ状にしたものを発泡成形した断熱材。 耐水性があり、軽くて衝撃にも強いのが特徴。

 

(2)「押し出し法ポリスチレンフォーム」

外張り断熱工法や家の基礎部分の断熱によく使われ、形状はボード状。 材料はビーズ法とほぼ一緒だが、成形方法が異なり、硬質で耐圧力があり、吸水・吸湿性が小さい。

 

(3)「硬質ウレタンフォーム」

発泡ウレタンフォーム ポリウレタン樹脂に発泡剤を加えて成形し、外張り断熱工法で使用されることが多い。外張り断熱では定番の断熱材。 ボード状のものを使用する他、現場で壁などに直接吹き付ける方法がある。 マンションで充填断熱に使用する場合、吹き付ける施行方法でよく使用される。

 

(4)「高発泡ポリエチレンフォーム」

ポリエチレン樹脂に発泡剤を加えて成形。形状はボード状。他の石油系断熱材より柔軟性があるので狭い部分に充填しやすい。

 

(5)「フェノールフォーム」

フェノール樹脂に発泡剤や硬化剤を加えて成形し、長期的に安定して断熱性能を保つという特徴がある。 防火性に優れており、炎を当てても煙や有害ガスをほとんど発生しない。 形状はボード状のほか、金属板や石膏ボードなどとの複合パネルもある。

 

2)「鉱物系」断熱材

(1)「グラスウール」

グラスウール断熱材 ガラスを熔解して繊維状にし、接着材を吹き付けて成形した断熱材。 グラスウール板は国に不燃材料として認められており、日本だけでなく北欧や北米でもよく使われている。 かつては結露やズレ下がりなどが指摘されたこともあったが、施工技術の進化や性能の向上などにより、現在はそうしたマイナス面が解消されている。形状はボードやマット状、バラした綿のようにした状態などがある。

 

(2)「ロックウール」

玄武岩や鉄鋼スラグ(製鉄時の副産物)などを溶かして繊維状にした断熱材。グラスウール同様不燃材料と認められている。日本でのシェアはまだ少ないが、北欧ではグラスウールと同じくらいシェアがある。マンションの外張り断熱工法(下記参照)でも使用されることが増えている。形状はボードやマット状、バラした綿のようにした状態などがある。

 

3)「自然素材」断熱材

(1)「セルロースファイバー」  

新聞の古紙などを粉砕して綿状にした断熱材。 綿状で、施工方法は雪をつもらせるように敷きつめる「吹き込み」と、壁などに直接固着させる「吹きつけ」がある。 グラスウールよりも吸音性能が高く、自然系の中で一番歴史があるため最もメジャーな断熱材。

 

(2)「ウール」  

原料は羊毛。形状はマット状かバラした綿のようにした状態がある。 自然系の中では安価で、最近よく使われるようになってきた。

 

(3)炭化コルク

炭化コルク コルク樫の樹皮を剥ぎ取り、800℃の高温窯で蒸し焼きにして成形している為、発火温度が高く耐火性がある。 炭になっている断熱材のため、炎を出して燃え広がることは無い。 外断熱として使用することが多く、天然素材ならではの通湿・通気性があり、通気工法も必要なし。 断熱効果に加え、調湿・消臭・防音・防虫効果などがあり、健康への貢献度が高い断熱材。

 

【断熱材の3つの施工方法】

1)充填断熱 (内断熱)

柱と柱の間など、躯体内の空間に断熱材を充填する(柱の間に断熱材を詰める)工法 。

充填断熱のメリットは、外張り断熱工法と比べてローコストで施工できることが多く、ほとんどの種類の断熱材を使用できます。 デメリットとしては柱と梁のつなぎ目などを避けながら気密・防湿シートを張る必要があるため施工技術によりムラが出ますので注意が必要です。

 

2)外張り断熱 (外断熱)

柱の外側に断熱材を張り付ける工法 。

外張り断熱工法は柱を外側から覆うため充填断熱と比べて柱部分からの熱の出入りがないので、断熱性に有利(断熱性が高い)です。 また、充填断熱とくらべて施工しやすい工法です。 デメリットとしては、固形なので痩せの可能性があること、断熱材が厚すぎて地震で揺れたりすると断熱材自体が垂れ下がる危険があるためその対策工事が必要なことや、壁厚が増えるため狭小地では充填断熱よりも室内が狭くなることなどが挙げられます。なお、外張り断熱工法や基礎部分の断熱などではグラスウールなど防蟻性の高い断熱材が有利です。

 

3)付加断熱  

充填断熱(内断熱)と外張り断熱(外断熱)の両方に施工する工法。

付加断熱は、断熱材を現状ある断熱材に付加するため、幅を取る(厚みが増す)ことに加え、通常の断熱材に費用も加算され(高くなり)ます。 しかし、当然ですが充填断熱や外張り断熱だけよりも断熱材が厚くなるため、断熱性能がさらに高まることは言うまでもありません。

 

【断熱材を選ぶ際の注意点】

断熱材の性能だけに拘るのであれば、C値の数値が低いものを選べばよいです。 C値とは、住宅内の気密性を示す指標で、数値が低いほど気密性が高いくなります(C値=住宅全体の隙間の合計面積÷延べ床面積)。

気密性が高いということは、断熱材も隙間なく施工が出来ているといって良いです。 気密性に拘った家づくりをしているメーカーや工務店の基準値は、C値は1.0/㎡以下と言われています。C値が0.7位がベターです。それよりも数値が低い(小さい)値は、性能の良さを表しています。

 

【高性能住宅のメリット】

 1)省エネルギーで経済的

 2)部屋の温度を快適に保てる

 3)断熱性能の低下を防ぐ

 4)換気を効率良くすれば、不快な臭いの発生を防ぐ

 5)寒さを感じにくい

 6)湿度を安定し、カビ発生リスクが減る

 7)外気の汚れや湿気の侵入を防ぐ

 

【高性能住宅のデメリット】

 1)初期費用が高いことがある

 2)結露発生リスクがあるので、施工技術の高い工務店選定が必要

 3)十分な換気システムが必要不可欠

 4)換気不足になると、二酸化炭素濃度が高くなる

 5)換気不足になると、臭いがこもる

 6)内外気の温度差があるため、湿度管理が必要

 7)湿度が高まると、カビ発生リスクが高まる

 

【まとめ】  

 しかしながら、上記の通り断熱性能を上げると必然的に気密性能も上がる為、有害物質を部屋の中に入れさせないこと、籠らせないことが最重要となります。つまり、断熱性能、気密性能、 換気システムのバランスが大事ということです。この3つのバランスが良いと、より健康的な住環境が得られます。ですが、その条件として、換気を行うこともとても大事です。換気を怠ると、有害物質が部屋に溜まることがあります。

24時間換気システムは2003年の建築基準法改正で設置が義務付けられましたが、実際には換気機能を止めてしまう方も多いようです。

そうすると目に見えない二酸化炭素や一酸化炭素を含むVOC(揮発性有機化合物)等の有害物質が部屋の中に充満し、めまいや頭痛、咳などの原因になる可能性が高いです。

特に石油由来のVOC(Volatile Organic Compounds)は、シックハウス症候群や、酷い時には化学物質過敏症(CS:Chemical Sensitivity)などに発展する可能性もありますので、特に注意が必要です。  

正しく行い正しく生活すれば家は快適で健康に過ごせます。表面的な機能的数値やメリットだけに捕らわれず、断熱効果・デメリット等の全体を理解したうえで何を選ぶのかが重要となります。

快適で健康的な生活を送るためには、専門家の意見を参考にして、しっかりと考えて選ぶことが大切です。

 

 

この記事を書いた人:

 ease住建 代表 内野 浩仁

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