気密シートを使わない高気密住宅って大丈夫? 鹿嶋市・神栖市・潮来市で冬に後悔しない家づくりの真実
皆様、今年もあと数時間で終わってしまいますね。
皆様にとって2025年はどのような年でしたか?来年もこの季節はとても寒いとの予報も出ているみたいですね。
今月のコラムはその寒さに対する家づくりの注意点について触れてみたい思いますので、宜しければ最後までお付き合いください。
冬になると、鹿嶋市・神栖市・潮来市エリアでは、
・「新築なのに家が寒い」
・「窓や壁に結露が出てきた」
といった声をよく耳にします。
特に、初めて家づくりを考える若い世帯の方から多いのが、「気密シートを使わない家って、本当に大丈夫なんですか?」
という不安です。
この記事では、建築の専門知識がなくても理解できるように、気密・C値・結露の本当の意味をやさしく解説しながら、冬に後悔しない家づくりの考え方をお伝えします。
鹿嶋市・神栖市・潮来市で増えている「高気密住宅」とは?
高気密住宅とは「すきまの少ない家」
高気密住宅とは、簡単に言うと家のすきまをできるだけ少なくした住宅のことです。
この地域は海に近く、
・冬は風が強い
・体感温度が下がりやすい
という特徴があります。
すきまの多い家では、暖房で暖めた空気が外へ逃げ、冷たい外気が入り込みやすくなります。
その結果、「暖房をつけても寒い家」になってしまうのです。
高気密住宅は、室内の暖かさを逃がしにくく、温度差の少ない、冬に強い家だと言えます。
C値とは?高気密住宅かどうかを見極める数字
C値=家全体のすきまを数値で表したもの
C値(シーチ)とは、家全体にどれくらいのすきまがあるかを数値化した指標です。
C値が小さい → すきまが少ない
C値が大きい → すきまが多い
という意味になります。
目安としては、
C値2.0以下:高気密住宅
C値1.0以下:かなりすきまの少ない家
とされています。
※ちなみに、当社:ease住建のC値の設計基準は0.5以下です。
ここで大切なのは、C値は実際に測定して初めて意味を持つ数字だということ。
「理論上は高気密」という説明だけでは、本当の性能は分かりません。
なぜ「気密シートを使わない家は危険」と言われるのか?
気密シートの本来の役割
気密シートとは、壁の内側に貼るシートで、空気の動きを止めるためのものです。
室内の暖かく湿った空気が壁の中に入り込むと、冷やされて水滴になります。
これが「壁内結露」です。
そのため、
「気密シートがない=結露して危険」と思われがちですが、これは半分正解で、半分誤解です。
気密シートを使わなくても高気密にできる本当の理由
高気密は「シート」ではなく「構造」で決まる
近年の住宅では、
・構造用面材
・高性能な気密テープ
・丁寧な施工
によって、家全体で連続した気密層をつくることができます。
この方法なら、気密シートを使わなくても、C値1.0以下の高気密住宅を実現することが可能です。
つまり重要なのは、「何を使っているか」ではなく、空気の通り道をきちんと塞げているかどうかなのです。
高気密住宅で結露が起きる本当の原因とは?
結露は「高気密だから」起きるわけではない
結露は、湿気を含んだ空気が冷たい場所に触れることで起こる現象です。
高気密住宅で結露が起きる場合、原因は気密そのものではなく、
・湿気の逃げ道がない
・空気の流れを正しく制御できていない
といった「設計や考え方」にあります。
むしろ、中途半端にすきまがある家の方が、壁の中に湿気が入り込みやすく、壁内結露を起こしやすいケースも少なくありません。
壁内結露を防ぐために重要な「透湿」と「通気層」
湿気を溜めない家づくりの考え方
透湿(とうしつ)とは、湿気(水蒸気)を外へ逃がす性質のことです。
現在の高性能住宅では、
・雨水は防ぐ
・湿気は外へ逃がす
という性質をもった建材を使い、壁の中が乾きやすい構造にしています。
さらに、外壁の内側には、通気層(空気の通り道)を設けることで、壁内の湿気を外へ排出します。
この「高気密 × 透湿 × 通気」のバランスが、結露を防ぐ最大のポイントです。
よくある誤解|高気密住宅は息苦しい?カビやすい?
「高気密だと空気がこもるのでは?」と心配される方もいます。
しかし実際には、正しく換気計画された高気密住宅の方が、
・空気の流れがコントロールされている
・室内環境が安定している
ため、昔ながらのすきま風の多い家よりも快適で健康的な空間になります。
鹿嶋市・神栖市・潮来市で工務店を選ぶときのチェックポイント
家づくりで後悔しないために、次の点をぜひ確認してみてください。
・C値を実測しているか
・結露対策を理屈で説明できるか
・なぜその工法を選んでいるのかを語れるか
「なんとなく良さそう」ではなく、数字と考え方で説明できる工務店を選ぶことが大切です。
冬に後悔しない家づくりのために、今できること
家の本当の性能は、完成してから、特に冬になって初めて分かります。
だからこそ、
・見学は冬に行う
・暖かさの理由を聞く
・数値と仕組みを確認する
ことが重要なんですね。
よくある質問(FAQ)
Q. 気密シートを使わない家は寒くなりませんか?
A. 気密シートの有無ではなく、C値で示される気密性能が確保されていれば、暖かさに差は出ません。
Q. 高気密住宅は結露しやすいですか?
A. 正しく設計された高気密住宅は、むしろ結露リスクが低くなります。
Q. C値はいくつあれば安心ですか?
A. 一般的にはC値1.0以下であれば、すきまの少ない高気密住宅と言えます。
※ちなみに、当社:ease住建のC値の設計基準は0.5以下です。
まとめ|気密シートより大切なこと
・高気密住宅は C値で判断する
・気密シートの有無より 空気の流れをどう制御しているか
・湿気を溜めない 透湿・通気設計
・施工の丁寧さと考え方の一貫性
これらが揃っていれば、気密シートを使わない高気密住宅でも、安心して長く暮らせる家になります。
「冬でも暖かい家に住みたい」
「結露の心配がない家にしたい」
「性能で後悔しない家づくりがしたい」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
地域の気候に合わせた“本当に暖かい家”を、丁寧にわかりやすくご提案いたします。
私たちease住建は、これからも地域の皆さまと共に、安心・安全な住まいづくりを続けてまいります。
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