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2024-12-30

家づくりで大事な構造と工法の選び方

木造軸組み工法

1.家づくりで大事な「構造」と「工法」の選び方

家を建てるとき、「どんな材料で」「どんな方法で建てるか」を選ぶのはとても重要です。
この選択は、家の間取りの自由度や耐震性、快適さ、さらには完成までのスケジュールにまで影響します。
家づくりを考える際には、この「構造」と「工法」について知っておくことが大切です。

 

日本では、家の構造は主に以下の2つに分けられます。

1)木造(日本の一戸建て住宅の約8割が木造)
2)鉄骨造(耐久性や規模感が求められる建物で採用されることが多い)
今回は、多くの人が選ぶ「木造」の住宅に焦点を当て、その中でさらにどんな工法があるのか、どのように選べば良いのかを詳しくご説明致します。

 

1)木造住宅の2つの代表的な工法

 木造住宅には、以下の2つの主要な工法があります。
 それぞれ特徴が大きく異なるため、自分たちのライフスタイルや理想の家に合ったものを選びましょう。

 (1)木造軸組工法(在来工法)

  木造軸組工法は、日本の伝統的な工法で、柱や梁(はり)、筋交いを使って家の骨組みを作ります。
  この工法は長い歴史があり、国内で多くの住宅に採用されています。

  ①特徴

   ア)間取りの自由度が高い:柱や梁で構造を支えるため、壁を自由に配置できます。
     そのため、広いリビングや大きな窓を設置することも可能です。

   イ)リフォームや増築がしやすい:将来的に部屋を増やしたり、間取りを変えたりする場合も対応しやすい構造です。
     工期の調整がしやすい:部材を現場で加工するため、柔軟に対応可能です。

  ②デメリット

   耐震性は工夫が必要:壁の数や配置によって耐震性が変わるため、設計段階でしっかりと考える必要があります。

  ③こんな人におすすめ

   ア)自由な間取り設計を楽しみたい人
   イ)将来のリフォームを視野に入れている人
   ウ)和風や木の温かみを感じられる家を求める人

 (2)木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)

  木造枠組壁工法は、北米で生まれた工法で、ツーバイフォー(2×4)工法とも呼ばれます。
  この工法では、壁や床などを木のパネルで作り、6面体で支える構造を採用しています。
  これにより、家全体が一つの「箱」のような形になり、強度が高まります。

  ①特徴

   ア)耐震性が高い:モノコック構造(飛行機や車のように一体化した構造)により、地震の揺れを分散します。
   イ)気密性・断熱性に優れる:壁や床がパネルでしっかり覆われているため、隙間が少なく冬でも暖かい家が作れます。
   ウ)工期が短い:あらかじめ加工されたパネルを現場で組み立てるため、作業がスムーズに進みます。

  ②デメリット

   ア)間取りの自由度が低い:壁が構造の一部として重要な役割を果たすため、広い空間を作るのが難しい場合があります。
   イ)リフォームが難しい:壁の位置を変更したり、大きな窓を追加したりするのが難しいことがあります。

  ③こんな人におすすめ

   ア)地震への備えを重視する人
   イ)寒冷地や省エネ住宅を求める人
   ウ)工期を短くしたい人

  ④両工法の比較表 

特徴 木造軸組工法 木造枠組壁工法(2×4工法)
構造 柱と梁で支える 壁と床で支える
耐震性 補強次第で強くなる 初めから耐震性が高い
間取りの自由度 高い 制限がある
断熱性 設計に依存 優れている
施工性 職人の技量が必要 工場生産で品質が安定
増改築のしやすさ 簡単に変更可能 変更が難しい
適した地域 どの地域でも対応可能 湿気が少ない地域で有利

 それぞれ特徴やメリット、デメリットがあります。

 

上記で「木造軸組み工法」と「ツーバイ工法」の2つをご紹介致しましたが、実はこの二つの良いところどりをした工法があります。
それが、パネル工法です。下記をご覧ください。

 (3)パネル工法

  住宅の床や壁、天井などの構造体を工場で生産・加工し、現場で組み合わせて建築するプレハブ工法の一種です。

  ①特徴

   ア)高断熱・高気密で耐震性や耐火性、耐風性に優れている
   イ)工場生産のため部材の品質にばらつきが少ない
   ウ)比較的短工期で建設することができる

  ②メリット

   ア)間取りの自由度が高い
   イ)広い開口部が設けられる、
   ウ)気密断熱性が高い、
   エ)耐震性が高い。

  ③デメリット

   ア)施工を依頼する会社によって仕上がりの質が異なる
   イ)施工期間が長引きやすい
   ウ)建築費用が比較的高い

 

2.ハウスメーカー、工務店選びのポイント

 自分たちに合った工法を決めたら、次はその工法を得意とするハウスメーカー、工務店を選びましょう。
 ここでのポイントは以下の通りです。

 1)対応している工法を確認

  「ツーバイフォーがいい!」と思っても、その工法に対応していないメーカーでは建てられません。
  事前に候補のメーカーや工務店がどの工法を採用しているのか確認しましょう。

 2)モデルハウスで体験する、ショールームで内容を聞く

  実際にモデルハウスを訪れて、どのような家が建てられるのかを体験するのはとても有効です。間取りの自由さや快適さを確認できます。

 3)実績や口コミをチェック

  そのメーカーがどれくらいの実績があるか、評判はどうかも重要です。特に耐震性や気密性を重視する場合は、施工実績やデータを確認しましょう。

 

3.注意点と豆知識

 コストにも注目:一般的に、木造枠組壁工法は高気密・高断熱のため断熱材などのコストがかかりやすいです。
 一方、木造軸組工法は間取りや設計の自由度が高い分、カスタマイズ次第でコストが変わります。
 工期の違い:ツーバイフォー工法はパネル加工済みのため短期間で完成しますが、木造軸組工法は現場加工が多いため若干時間がかかることがあります。
 地域の気候も考慮:寒冷地や台風の多い地域では、気密性や耐風性が重視されるため、枠組壁工法が選ばれることが多いです。

 

4.家づくりを楽しむために

 家づくりは「一生に一度の大イベント」です!
 最初に自分たちの理想や希望を整理してみることが大切です。

 

5.理想を実現するためのステップ

 自分たちのライフスタイルに合った工法を選ぶ。
 その工法に対応したハウスメーカーを探す。
 実際に家づくりをしている人の話を聞いたり、モデルハウスを見学してリアルなイメージを掴む。

 家族みんなで話し合いながら、理想の住まいを形にしていきましょう!
 ですが、その話し合いにプロを交えると、選定ポイントや更なる良し悪しを教えてくれます。

6.結局、どれを選べばよいの?

 特徴やメリット、デメリットはなんとなくわかったけど。。。
 結局、それぞれメリット、デメリットは専門家の意見を聞かないとわからない。

 このような意見をお持ちの方はとても多いですよね。
 工法自体の比較や、それぞれの特徴、効果、費用、工期、施工難易度、お客様満足度などなど。

 ご相談がある方は、お気兼ねなく当社までご連絡ください。
 当社では、その為の「オンライン相談会」や「来店型相談」を行っております。
 勉強会に参加するイメージで参加いただくと、今後の理想の家づくりに近づきますよ。

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